当店では、お墓は長年にわたり代々続いていくものと考え、地震対策もより丈夫で長持ちするような工法で施工しております。特徴としましては、耐久性を重視して、特殊金具によるステンレス製アンカーボルト締めと耐久性ゴム・接着剤使用して、出来る限り丈夫で長持ちするように施工されております。
他店にない実用新案登録済のオリジナル施工ですので、自信を持ってこの地震対策方法をお薦めします。
多くの石屋は、数年~数十年前まで地震対策というよりも、お墓が自然に傾いてこないことに重点をおいて、施工してきました。その従来の工法は、ただ基本的に石と石をセメント接着するだけの工法(接着せずにただ石を積み重ねのみや、はめ込み式工法もありました)が当たり前であったため、震度5前後ぐらいから倒壊する可能性がありました(気象庁震度階級関連解説表(平成8年2月)に寄れば、震度5強「多くの墓石が倒れる。」とあります )。
現在でも、このようなセメント接着施工のみで墓石を建てているお店は、地震対策の観点から見れば、最低限やめておいた方が良いかもしれません。
(なかには、稀に高等な技術・工法によりセメント接着でもかなり頑丈に施工されているお墓もあります。この工法はかなりの技術と労力がかかり、また、石材の素材そのものや墓地の土壌によって接着具合に変化があるため、現在そのような方法で施工している石屋はほとんどないのが実情です。具体的な工法としては、石の合わせ面にノミで凸凹を作り、空気・水気が入らないようにセメント接着するシンプルな工法ですが、接着具合に影響を及ぼす空気・水気が入らないように施工することにたいへんな高度な技術と経験を要します。)
地震対策について詳しく聞きたい方は、当店に一度ご相談ください。
- 1番倒れやすい一番上の石(棹石)にもステンレス製アンカーをしっかり打ち込みステンレス製ボルトを固定
- 納骨部分の空間(中台・四つ石)に関しても上下左右部分にステンレス製L型金具を用いアンカーボルトで固定
- 石と石の間に緩衝材としてオリジナル免震ゴムシートを施工(長持ちする耐久性のある素材を採用)
- 石と石の間に揺れを吸収する緩衝材として弾力性のある接着剤を施工(長持ちする耐久性のある素材を使用)
当店ではアンカーボルト締め工法で吸収できない地震の揺れを一部吸収するため、石と石の間には緩衝材としてオリジナル免震ゴムシートと弾力性のある接着剤を使用しております。
特に、素材としては数ある免震ゴムシートと接着剤の中で、より耐久性・持続性の高い素材を当店は採用しておりますので、地震対策としてより長持ちします。
※和型スリン付三段で検証しています。
自信を持ってこの地震対策方法をお薦めします。
また、その工法を起震機にて検証しておりますが、お客様にも直に体感して頂きたく、当店では当店設計・製作のオリジナル起震機にて耐震実験を公開しております。
他店でもなかなか見られない、倒壊リスクが高い和型スリン付三段墓石で検証しておりますので、是非、一度実物をご覧下さい。映像とは、また違う地震対策の効力を体感できると思います。
他の代表的な工法の特長をここでご紹介します。
はめ込み型
- 古来から使用される「はめ込み型」の工法です。
- メリット
- お墓に金属金具を使用はちょっと・・・という方向け。
- デメリット
- はめ込み部分の支え石が地震の揺れで、石が跳ねて外れたり、他の面した石から強い衝撃を直接受けるとはめ合わせの突起部分が折れて倒壊する可能性があります。
金属棒差し込み型
- 主に石材の中心部に金属製の心棒を差込みズレを防ぐ工法です。
- メリット
- 金属を使用しているため、素材自体がある程度頑丈。
- デメリット
- 金属棒が石の穴に差し込んであるだけなので、心棒と穴の隙間(遊び)に余裕があったり差込み長さが短いと地震の揺れにより、石が金属棒から外れる可能性があります(実際に東日本大震災で外れているお墓もあるそうです)。また、金属と石の干渉により石にキズが生じる場合があります。 当店は、上部の棹石にしっかりステンレス製アンカー打ちの上、ボルトで締めて固定しております。また、石と心棒部分干渉を防ぐため、揺れを逃がす空間を設けております!!
ゴム(ゲル)吸収型
- 石と石の間にゴム状のパッドを挟み、揺れを吸収します。
- メリット
- ゴム(ゲル)の緩衝材を使用し、免震効果を出します。
- デメリット
- ゴム(ゲル)の素材によっても違いますが、耐用年数が数年~15年前後が多く、耐用年数が過ぎると免震効力が失われていきます。当店はできるだけ長く持つよう耐久性ゴムを採用しております。仮に効力が失われても、ステンレス製のアンカーボルト締めで施工しておりますので、多少効力が落ちたとしてもステンレス製のボルト締め併用ですので効力が長持ちします!!
そうなるとそこまで費用をかけて、墓石の地震対策で補修工事される方は少なく、またタイミング計ることが難しいでしょう。その事から、弊社ではなるべく長持ちする地震対策を心掛けております。
- 地震により要の石部分が外れて倒れています。
- 地震により心棒から石が外れて落ちています。
- 上部の写真はゴムの緩衝材と接着剤施工、下部は接着剤のみ施工ですが、地震により倒れております。(※ただし、緩衝材・接着材料の素材や施工方法により効果は変わります)
墓石本体の上の石(棹石)から下の石まで、アンカーボルト締めで連結し、より丈夫な施工になっております。
特に地震の時、1番倒れやすい一番上の石(棹石)にもステンレス製アンカーをしっかり打ち込みステンレス製ボルトで固定しておりますので、地震対策として長持ちして頑丈です。
(※万が一のお墓のお引越しの際も、ボルト締めですので、頑丈の割には比較的移しやすいです。)